「海の素」

*** 海の素 ***

やさい村お店

[発売元]やさい村

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「海の素」ものかたり -その25-

塩が塩業近代化法によって、日本の塩の全てが化学塩に変えられていた中で、海から本物の塩を作ろうと立ち上がった谷さんや阪本さんを学者の立場で、手弁当で、全身全霊応援してくれた方が武者宗一郎氏でした。
武者先生は、大阪府立大学工学部の教授を経て名誉教授に、昭和43年には日本分析化学会学会賞を受賞し、同学会副会長を務めるなど日本の分析化学会の権威であられたが、その武者先生が日本の専売塩の品質の現状に心から危機を感じこの塩運動に全面的に協力してくれて日本食用塩研究会の会長兼理事長に就任してくれたのです。

武者先生が自然塩運動を応援する意味で昭和57年の5月に出版された本で「自然塩健康法」
−いのちを守る塩−という本があります。

本の内容は昨今の減塩ブームに対して、塩が本来持っているいのちに対する役割を、豊富な学術的な知識をわかりやすく解説してあり、塩とは地球のミネラルが豊富に含まれている本物の塩でなければならず、当時大島で作られていた大きな結晶の天日塩が最高のものであると説いています。


今回は、当時全面的に塩運動に協力し、ワークキャンプを組織していた私に直筆のサイン入りで贈呈していただいたこの本の中から抜粋して少しご紹介したいと思います。


〜〜地上に天然に存在する元素は九十二種である。
それが、海水や陸地を(代表として玄武岩と安山岩として)構成する時にそれぞれの偏析を起こし、風雨によって風化され、いわゆる地表の土壌となった。
これをクラークが精密に地上の各地で分析し、クラーク数という数値で示した。
したがってクラーク数の中身は、大気や海水の成分とは無関係であり、しかも地域的には局在しながらも複数に微量元素(ミネラル)が混合系として分布している。

つまり植物はその微量元素の存否により局在化が強いられ、各地に気温と関連した群落を形成することになる。

しかし海は水溶液であるため、この局在化がほとんどなく、いわば均一に普遍化した形でミネラルとして存在する。
つまりこれが私たちが唱えるミネラルバランスである。

このように大気と(ここでは示していない)海と陸地(表面は土壌化)とでは微量の元素のバランスを異にしている。

つまり「海」というのは何十億年という長い時間をかけて、雨や湯水が陸地から抽出したミネラルのスープなのである。
いわばこのダシガラにあたる岩石が風化して土壌となったわけなのだ。

こうして、海は、生命発生の拠点となり得る母液としての資格を持つに至ったのである。〜〜


その後微量元素が人体の機能に必要であることが次々に分かって来ているという個別の説明のあとにこう結ばれている。


〜〜わたしたちが公害、公害と大騒ぎしているお目当ての元素でさえ、生物にとって生命を維持する上に、必須の元素であることが明らかになってきた。
現在のところ証明は困難だが二十三元素ぐらいが必須元素であろうと推定されている。
もっとも最近では読者には耳にしたこともないような微量金属元素として、有毒物質と目されていた元素〜すらも植物体における普存元素であることが報告されるようになったのである。

これは約半世紀前のイギリスのリチャーズとドイツのノダックの大喧嘩を思い出させるが、生物というものはこのように宇宙の微量ミネラルの普存の中から生成してきた事がよくわかるのである。
つまり物質を精製するという人間の独特の行為は、分析化学の発展のために無くてはならない重要なことではあるけれど、生きものとしてはなすべきでないのだ。

専売公社が海からとれる塩を人為の限りをつくして精製しょうとする、あの生命無視の態度にどうして黙っておられよう。
生きている人間は無機物ではないのだ。
生命体という、素晴らしくも神が命をお与え下さった生きものなのである。〜〜


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